NO. 0153 VOL. 02 第2回

心理学ハーネス

性格と感情を計算したら、AI同士の関係はどう変わるか

作者水谷享平

入賞

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心理学ハーネスの発表画面

これは何

性格・感情・関係の数理モデルで毎ターン心理状態を計算し、構造化した文脈としてLLMに注入し、ハーネスなしと同一条件で比較した。

裏切りや秘密の露見などは創発した一方、同調やサンクコストのような非合理な判断はハーネスでは作れなかった。

作者による概要

社会シミュレーション×パーソナリティ心理学。性格・感情・関係の数理モデルで毎ターン心理状態を計算し、構造化した文脈としてLLMに渡す「心理学ハーネス」を実装しました。駆け引きゲームシミュレーションでは裏切りや暴露が、1年の共同生活シミュレーションでは秘密の露見や関係の冷却・回復、一年残り続ける悩みなど、素のLLMと比較して多くの創発を実現しました。古典心理学実験との比較による検証も実施。エンタメ・組織シミュレーション・アライメント研究への応用を見込んでいます。

講評

藤井学長

デジタルハリウッド大学

心理状態を毎ターン数理的に再計算してLLMに渡すハーネスを古典心理学実験と1年の共同生活で比較し、効いた点も効かなかった点も正直に記録した研究の規律は非常に高く、132本のテストとビューワを含む完成度も抜群です。「同調やサンクコストはハーネスでは作れない」という発見自体に価値があります。ただしメタ安全保障というテーマにほぼ触れておらず、社会課題への接続も弱い点が残念です。偽情報下の集団判断や災害時の相互扶助など安全保障的シナリオに載せ「人間らしい集団はどこで脆くなるか」を示せば、強みがテーマの中で生きるはずです。

経緯

  1. 2026.08.15–08.30

    提出

    第2回ハッカソンに提出

  2. 受賞

    入賞(入賞10作品)